うすっぺらなドア
ドアに鍵をかけていなくても
鍵はかかっているようにみえる。
そこには
物理的な鍵だけでなく
他人の目という鍵がかかっている。
心のドアには鍵がない。
しかし僕は
鍵のみせかたを知ってしまった。
誰も家にはいれたくない。
たぶん多くの人がそうなんだろう。
片付けもめんどくさい。
人と話をするのもめんどくさい。
誰がこんな汚れた世界をつくったの。
光はなぜいつもひと握りなの。
できるならば
ほっといてほしい。
知らなければ
もっとのんびりできたのかな。
うすっぺらなドアの
向こう側で。
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